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マイボトルを持って、西表島を旅しよう。ペットボトル0に向けた、住民たちの挑戦。

「小さい島だからこそ、世界初の挑戦ができるって思っているんです」。そう語るのは、西表島でマイボトルと給水所の普及プロジェクト、その名も『マイボトルで水おかわり!西表島(以下MMO)の発起人の1人で、民宿の女将、洋子さん。

 

MMOは、西表島の各所に給水所を設置することで、マイボトルの使用を促し、ペットボトルゴミの削減を目指すプロジェクト。その仕組は、とってもシンプル。マイボトルを持参すると、無料で、美味しい西表島のお水を給水してくれるという、旅行者にも、地域住民にも嬉しい取り組みです。




なんとか、このゴミを減らしたい

民宿を営業する中でどうしても出てしまう、大量のペットボトルのゴミ。洋子さんの民宿では、7室のお部屋に対して、1日で50本になったこともあるそうです。日々、ラベルを剥がし、洗い、ゴミに出す…。そんな毎日の中で「なんとか、このゴミを減らせないのだろうか?」とモヤモヤとした気持ちが膨れ上がっていったといいます。




ペットボトルゴミに関心を持つようになったのは、西表島の海岸に漂着する大量のペットボトルゴミだと洋子さん。「もちろん、漂着ゴミと民宿からでるゴミが直結しているわけではありません。でも私たちのライフスタイルを変えないと、この漂着ゴミが無くなることはないのでは、と思ったのです」。




では、実際にどの位のペットボトルが日本では作られているのでしょうか?答えはなんと、年間約227億本*という統計があります。国民1人あたりに換算すると年間約180本という膨大な数字です。また、2018年から、中国がプラスティックゴミの輸入を禁止する他、他の国でも同様の動きが広がったニュースは記憶に新しいかと思います。国内においてリサイクル工場が建設される動きもでていますが、根本的にペットボトルゴミを削減する必要性がより鮮明になりました。*2017年度清涼飲料水のペットボトル生産量。出典:PETボトルリサイクル推進協議会


また、マイボトルを使うと、どの位環境負荷(CO2排出量)を削減できるのでしょうか?環境省の統計によると、マイボトルを少なくとも12回以上使えば、PETボトルよりCO2排出量が低いという評価もあります。(出典:マイボトル・マイカップキャンペーンHPより) 


西表島から始まった小さな一歩が、

いつか世界に広がることを夢見て


MMOの活動の最初の一歩は、3つの給水所を女将仲間とそれぞれの宿につくることから始まりました。そして彼女たちの考えに共感した住民や、環境省の現地職員なども加わり、MMOは活動の輪は徐々に広がりを見せています。そして、この活動にKEENが牽引するUs 4 IRIOMOTEも賛同し、Us 4 IRIOMOTE基金からの助成によって微力ながらサポートしています。※Us 4 IRIOMOTE基金は企業からの協賛金、またチャリティーグッズの売上からなる基金です。

 


MMOのスタッフ打ち合わせでは、様々なアイディアが飛び交います。

 

「この西表島で地域住民や行政、そしてこの活動に賛同する企業や観光客、みんなが力を合わせれば、きっと、ペットボトルなどのプラスティックゴミの削減を西表島らしい方法で実現することができると思っています。そして、この取り組みが、プラスティックゴミ削減のモデルケースとして他の地域の人にも広がっていくかもしれない」とプロジェクトメンバーは意気込んでいます。

 

今では給水所は民宿や、食堂、観光施設など43ヶ所(2019年7月末時点)まで拡大ました。ぜひ、西表島に行く際にはマイボトルを持っていきませんか。もしかしたら、地域の人との新しい交流もうまれるかもしれません。




マイボトルを持って出かけよう

このペットボトル消費の削減には、私達一人ひとりのアクションが何よりも大切です。みなさんもマイボトル生活を始めませんか?



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